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【原発問題】原子炉注水が38時間止まったら…東京電力が描く最悪のシナリオ

 東京電力は1日、復旧作業中の福島第一原発1〜3号機で、仮にすべての対策ができずに原子炉への注水が中断したまま38時間過ぎると、核燃料が再び溶け出し、多量の放射性物質が放出されるという最悪のシナリオを明らかにした。

 注水が止まる原因として考えられるのは、炉内に注水しているポンプの故障、ポンプへの電源の喪失、タンクなど水源の喪失、注水ラインの損傷などだ。東電は原因が一つなら30分以内に復旧できるとみており、「複数のトラブルが起きても3時間程度で注水が復旧できる見込みだ」としている。

 1〜3号機の炉内の水温は、いずれも冷温停止の条件になる100度未満まで下がっているが、注水が止まれば、1時間で48〜51度上がるという。仮に注水が復旧しないと、18〜19時間で爆発の引き金になる水素が発生する1200度に到達する。さらに38〜50時間後に燃料の再溶融が始まり、圧力容器の底にたまった燃料がさらに外側の格納容器に漏れ出すという。

 ただ、ポンプには予備もあり、注水する経路はいくつもあるので注水が長時間中断することは考えにくいという。東電は「今後、注水システムの信頼性の向上に努めたい」と話している。(杉本崇)

ソースは
http://www.asahi.com/national/update/1001/TKY201110010505.html

本来、このような見解は、政府や東電が今後の非常時に至らないようにするために仮定として想定し、その対処をするための部内限りのシュミレーションである。

これは放射性物質がどこに飛散したかについては公表すべきであるが、今回のことは国民に発表する必要もなければ、これは発表すべきものではないのではないか?

ここで、このような仮定の事実を公表したということは、ある意味アドバルーン的な公表。

つまり、原子炉は国民に公表されている以上の重大な損傷がすでにあり、原子炉自体が危険な状態であることを暗に知らしめ、その公表時期を探っているのではないか?

政府も東電も、まだ本当のことを国民には隠匿しているのではないか?

臨界に温度は関係ない。

一定量が一箇所に集まったら自動的に臨界に突入する。

それを防ぐために燃料棒はフレームに装荷されて相互距離を保っている。

相互距離を保っていて臨界になりにくい燃料棒を臨界に持っていくために減速材となる水に漬けているんだよ・・・。

で、水のおかげで臨界を起こしやすくなっているから制御棒を出し入れして臨界量を調整している・・・。

ちなみにウランは46.5kgの固まりにすると水も温度も関係なく臨界を起こす事が分かっている。

40年間中性子を浴び続けて脆化した格納容器に設計値を大幅に超える熱と圧力がかかって水素爆発にも晒され最大余震?もまだ来ていない。

すでにボロボロの格納容器が余震に耐え切れずに割れた場合、放出される放射能は作業員にとって致死的なものになるでしょう。

東電は3時間以内に冷却を再開できると言いますが人が致死量の放射線が飛び交う中では38時間以内の復旧など到底無理なこと。

巷を騒がせているセシウム137だけに限れば福島原発から放出された量は15000テラベクレル。

天文学的な数字に見えますがこれを重量換算するとわずかに4.6kg 猫一匹分。

わずか4.6kgのセシウム137が放出し環境にばら撒かれただけで何万人が避難を余儀なくされ農作物が次々と出荷停止になり影響は北半球全体にも及びました。

福島原発には1〜4号機まで総計で400トン以上の核燃料が存在しますがその内の4.6kgが漏れただけでこの大騒ぎだ。

つまり今現在、多量の放射性物質を閉じ込めている圧力容器と格納容器、これらが今後大きく損壊するような事態になれば日本の、いや世界の終わりになることも十分に考えられる。

なんか段々と絶望的な気分になってくる。

原子炉や、その周辺部材など、メンテナンスすらできない箇所がトラブルを起こしたらどうするのかね?

長い期間続けていたら、必ず起きるだろう。

少しずつ希望を奪っていって、最終的に「ああ、やっぱりな」と慣れさせるためにやっているのかと思ってしまう。

皆が安心して暮らせる日々が戻る事を期待する。



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