【欧州危機】ギリシャに迫る悪夢のシナリオ、「ドラクマゲドン」襲来か - 政治経済ニュース・今私の気になる事




【欧州危機】ギリシャに迫る悪夢のシナリオ、「ドラクマゲドン」襲来か

[アテネ/ロンドン 18日 ロイター] ギリシャの首都アテネでは、ホームレスの数が1年前と比べ2倍になった。何か売れるものがないかと、ごみ箱をあさる人の姿も見られる。

ギリシャは限界が近い。緊縮財政策をめぐって四苦八苦している状態だが、これは悪夢の前触れでしかない。ユーロ圏からの離脱ということになれば、ギリシャには混乱や飢餓が訪れ、場合によっては無政府状態になる可能性もある。

ユーロ圏から離脱した場合、ギリシャは単一通貨のユーロ導入前に使っていた「ドラクマ」を再び使用することになるだろう。新ドラクマの価値は最大で70%下落し、インフレが進行、金融機関は破綻し、貿易は崩壊すると推測される。だが、債務危機が一般的なギリシャ国民にどのような影響を及ぼすのかを予想するのは容易ではない。

ギリシャは国内で消費する食糧の約40%を輸入に頼っている。石油や天然ガス、医薬品の輸入依存率も非常に高い。ギリシャ中央銀行のプロボポラス総裁は、ユーロ圏から離脱すれば、その後の混乱で海外からの物資供給はなくなり、生活に必要な物が急激に不足することになると指摘する。何とか物資を調達できたとしても、価格は驚くほど高くなるだろう。

<悪夢のシナリオ>

「燃料がなければ、軍や警察は車両を動かすことさえできなくなる」。プロボポラス総裁は、ギリシャはユーロ圏離脱で、初めのうちは悪夢のシナリオを味わうことになると説明した。

元財務相のパパントニウ氏は昨年7月、ロイター・インサイダー・テレビのインタビューで移民問題について予見。「ギリシャは1100万人の国民を養うことができなくなる。大量の移民が生まれるだろう」と語り、完全な無政府状態が訪れると警鐘を鳴らしていた。実際、昨年ギリシャからドイツに渡った移民は、前年比90%増の2万3800人に上った。

また、ギリシャは5年目のリセッション(景気後退)に突入しており、国内のビジネスマンが置かれている状況はすでに厳しいものになっている。

「物資の不足が現れ始めた」。文房具などを輸入している女性が訴えるには、「フランスやスペインの業者は信用取引を継続してくれているが、ドイツの業者は特に厳しく、取引を拒み始めている」という。ギリシャの小売連盟ESEEは、「海外の取引先は、ギリシャのビジネスマン個人を信用していないのではなく、ギリシャの銀行を信用していないのだ」と指摘した。

ギリシャは機械類やソフトウエアなどを基本的に全て輸入に頼っているため、ユーロ圏から離脱して価値が下落した新ドラクマを採用するようになれば、企業は成長することができなくなるだろう。

輸入業者の1人は、「ドラクマが再び使われることになれば、誰も海外とは仕事ができなくなる」と語る。「(離脱の)翌日には会社を閉めなければならないだろうし、他の数千の企業もそうなる」と危機感を募らせた。

<ドラクマゲドン>

さらに新たな通貨を短期間で導入できるのか、という問題もある。ウニクレディトのチーフエコノミスト、エリック・ニールセン氏は、「ギリシャには秩序だった新通貨導入ができるだけの制度面での強さがない」と分析する。

今月6日の総選挙で反緊縮財政策を掲げて第2党に躍進した急進左派連合(SYRIZA)は、最近まで勢いを増していたが、17日に行われた世論調査では、国際支援を求める新民主主義党(ND)が支持を伸ばしていることが分かった。ユーロ圏離脱による悪夢のシナリオが国民に広がってきた証しかもしれない。

昨年11月には、ギリシャのテレビ番組で「ドラクマゲドン」という言葉が紹介された。通貨の「ドラクマ」と映画「アルマゲドン」を掛け合わせた造語で、2001年のユーロに加盟時に宇宙へとはじき出されたドラクマが、隕石のように地球に舞い戻り、全てを破壊してしまうという話だ。

証券会社ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのマーク・チャンドラー氏は、「われわれがギリシャのユーロ残留を予測している主な理由は、離脱ということになれば、今でも悪い状態がさらに悪化すると思われるからだ」と語った。

(原文執筆:Harry Papachristou、Giles Elgood記者、翻訳:梅川崇、編集:野村宏之)

ソースは
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPTYE84J00O20120520?sp=true

よく分からないのだが、ギリシャはEUを退場させられてもユーロ紙幣の継続使用は可能らしいとの事。

ギリシャのせいでユーロの価値は大幅に下がってヨーロッパ全体が死滅する。

想像するに、これが最悪のシナリオだろう。

仮にドラクマに戻しても生活必需品すらEUからの輸入に頼っているから、ユーロがないと買えないわけで、ジンバブエ状態にしかならないんじゃないのと思ってしまう。

今仕事を持っている人でも月700〜1000ユーロぐらいしか稼いでいないのが現状だ。

ドラクマに切り替わった時点で5/1〜7/1ぐらいの価値になるだろう。

一月働いて100ユーロだと出稼ぎの旅費にもならない。

都市部では確実に暴動が起きると私は思う。

緊縮を受け入れても失業者が溢れている現状がさらに悪くなるし、緊縮を拒否したら国家財政が破綻して行政機能が麻痺する。

極端に言うと警察がいなくなり、秩序が失われ犯罪大国、何でも有りの国になる。

どっちにしても、餓死や難民が多数発生するだろう事が予想される。

無政府状態になったら暴力と略奪が横行し、児童売春も出てくるだろうし、民主主義の崩壊となるだろう。

ギリシャにとっては、このままダラダラ中途半端な緊縮財政で体力を落とすよりは、元気のあるうちに地獄に落ちて這い上がったほうがいいかもしれない。

本当に怖がっているのは連鎖するEUの国々の方だろう。

日本国も公務員天国という点ではギリシャと同じだ。

公務員論には様々な見解はあろうが、外国の例を引用しても結局意味はなく、最終的には、日本国の歳入に占める人件費の割合を考慮せねばならないのではないかと思う。

50兆円の歳入があったとして、そのうち30兆円が人件費で、40兆円借金をしてようやく国家が運営出来ているというならば、これはもう尋常な金銭感覚ではない。

人件費を少なくとも半分に切り込み、借金増加を抑える努力が必要である事は誰でも分かる。

人件費が景気浮揚に役立つという理論は、公務員という貴族階級を優遇するという施策に他ならず、蓄財されるだけかもしれない不効率な現状よりも、公務員の給与を削った同額を公共投資した方が遙かにマシというのも一つの考え方である。

今後は、ギリシャから始まりEU諸国に、そして世界へと金融危機が波及して行くのだけは避けなくてはならない。

これ以上悪くならないように、頭の良い人達は考え、実行していってこの危機を回避できるように尽力して頂けるように願っている。

私たち一個人では何もする事は出来ない。

今後、色んな意味で良くなる事を期待する。


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この記事へのコメント
ヨーロッパがなぜ駄目かというと、消費税率が20%くらいだからでしょう。
日本は、欧州の失敗を教訓として消費絶率をこれ以上上げてはいけない。
Posted by coffee at 2012年05月21日 21:04

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