【原発問題】福島第一原発 汚染水、想定外の高濃度 処理装置の線量急上昇 東京電力「放射線量がここまで高いとは思わなかった」
2011年06月22日 04:16
| 東日本大地震 原発速報
汚染水、想定外の高濃度…処理装置の線量上昇
東京電力は20日、福島第一原子力発電所の汚染水処理システムの放射線量が稼働直後に急上昇したのは、放射性物質を含む汚染水の処理前の濃度が想定外に高かったのが原因だったと発表した。
東電は「吸着剤の順番を変えたり流量を調整したりすれば放射線量は下がる」としており、20日夜も通水試験を行い、早ければ21日の運転再開を目指す。
東電は当初、吸着剤が予想より多くの放射性物質を吸着して放射線量が上昇したとみていたが、吸着剤を抜いて高濃度汚染水を流すだけでも浄化装置表面の放射線量が毎時11・55ミリ・シーベルトまで跳ね上がった。
東電の松本純一・原子力立地本部長代理は記者会見で「放射線量がここまで高いとは思わなかった」と話し、汚染水を浄化するゼオライトやシリカなどの吸着剤の順序を入れ替えるなどして線量が急上昇しないよう調整し、運転再開を急ぐ。
(2011年6月21日01時52分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110620-OYT1T01020.htm
「汚染水の処理前の濃度が想定外に高かったのが原因」
バカなんじゃないの、コイツら。
コイツらって、汚染水の放射線濃度を実際に計測しないで、想定で済ましてたのか?
それとも、計測はしたが、その計測値が当てにならなかったという事なのか?
まあ、どっちにしても、以前、4月11日頃、東電がいうところの、低濃度の汚染水とやらを海に放出したわけだが、
これも、東電が低濃度と想定しただけで、実際には、想定外に放射線濃度が高い汚染水だったという事だよ。
東電は、何を想定していたんだろう。
通常運転時の、2次冷却水が漏れたとでも想定していたのかなあ。
圧力容器も、格納容器も穴だらけなんだが、そこからは何も出ない。
冷却のために入れた水だけが漏れている。
そこには、放射性物質があるんだが、忘れていたのか。
「安全なんか最優先じゃない」
「やってることがむちゃくちゃ」
「東京電力はわかってんのか。俺らがどういう苦労をしてんのか」
内部被曝の検査を多くの作業員は受けていない。
検査を受けたのは作業員七千人の五分の一だけ。
現場は火力発電所と言われ、連れて来られたのが福島第一原発だったという
労働者は、高線量の現場で瓦礫撤去作業をさせられた。
しかも線量計も被曝記録手帳も持たされなかった。
不安を訴えてはじめて内部被曝の測定を受けた。
続く爆発、暑さ...原発作業員が現場を語る
http://www.news24.jp/articles/2011/06/13/07184452.html
「来るたび来るたび、『またひどくなった』という感じ。
たまに音がする、『ゴーン』と。爆発音みたいなものが聞こえる」
放射線量を管理しながらの過酷な作業が続く作業員の心理状態について、
「初めは怖かった。怖くて、雨の水たまりがあると、
(放射線が心配で)入れなかった。
今じゃ、バシャバシャバシャと(平気で入る)。みんなマヒしている。
くたびれている、みんな。会話も少ない。座って、壁に背中をつけている」
と話し、連日の緊迫状態に、感覚がマヒし始めていることを明かした。
汚染水の浄化作業の進行状況について、
「1Fは矛盾の塊。東京電力の現場の人間は、
工事を安全な方法に持っていくために色々なことを考えて指示する。
駄目なものは駄目、できるものはできるという形でやっているが、
全てが循環がうまくいっていない」
佐藤暁氏は三種類のメルトスルーを説明した上で、コンクリートを通過し地下水脈に接触するという
三つ目の最悪のメルトスルーの可能性を示唆している。
そう推測する根拠は、セメントと核燃料が反応して発生した水蒸気と共にプルトニウムが飛散して周囲で計測されているのではないかということだ。
そして、三つ目の最悪のメルトスルーである。
コンクリートを通過して地下水脈に接触していると仮定すれば、もはや水で冷却しても意味がないだけでなく、高濃度汚染水を大量に増やしているだけとなると述べている。
「最初の空焚きの時間が非常に長かったわけですから相当早い時間の内にどんどん進展していってコンクリートの損傷までいってしまう」
三種類のメルトスルー
・格納容器の内側で止まるケース
・格納容器を貫通しコンクリートで溜まるケース
・コンクリートを通過し地下水脈に接触するケース
「もし仮にそこまで進展しているんだとすれば、冷却方法としてはもはや水にこだわって冷却する必要はない意味のない冷却を10年続けて後から融けたものが完全に下まで行ってたとなると結局問題(汚染水浄化で出る放射性物質)だけ作ってしまったということになる」
ちなみにこのニュースは6月19日(日)18:00のニュースで放映された。
ANNの全国ネットの定時のニュースだと思う。
TVで放映されるだけでなく、
・TV ASAHIのネットのサイトと
・ANN NEWSのYouTubeのサイトにも全てではないが、
通常は、その多くがアップされる。
しかしこのニュースは、この二つのサイトにはアップされていない。
ネットで検索しても、他にも見つけることはできなかった。
東電、明らかにメルトスルーしたこと知ってただろ
社長が撤退を口にした時点でさ
そろそろ正しいことを言わないとダメだ
どれだけ隠蔽しても、いつかは真実がわかるよ
もはや隠蔽=犯罪だよ それも想定外なのか?
東京電力の考えで下記のようなものがあった。株価の方が大事らしいよ。
泣けてきますね(>_<)
人、国が合ってこその電力会社だと思うのですが。
風知草:株価より汚染防止だ=山田孝男
そろそろ原発以外の話題をとり上げたらどうかと心配してくださる向きもあるが、そうもいかない。福島原発震災は収束どころか、拡大の兆しが見える。この大事と無関係に政局を展望することはできない。
京大原子炉実験所の小出裕章助教(61)といえば、いま最も注目されている反原発の論客の一人だ。原発が専門だが、名利を求めず、原発に警鐘を鳴らし続けてきた不屈の研究者として脚光を浴びている。
その小出が16日、テレビ朝日の番組に登場し、こう発言して反響がひろがった。
「東京電力の発表を見る限り、福島原発の原子炉は、ドロドロに溶けた核燃料が、圧力鍋のような容器の底を破ってコンクリートの土台にめり込み、地下へ沈みつつある。一刻も早く周辺の土中深く壁をめぐらせて地下ダムを築き、放射性物質に汚染された地下水の海洋流出を食い止めねばならない」
さっそく政府高官に聞いてみると、いかにも地下ダムの建設を準備中だという。
ところが、さらに取材すると、東電の反対で計画が宙に浮いている実態がわかった。原発担当の馬淵澄夫首相補佐官は小出助教と同じ危機感を抱き、地下ダム建設の発表を求めたが、東電が抵抗している。
理由は資金だ。ダム建設に1000億円かかる。国が支払う保証はない。公表して東電の債務増と受け取られれば株価がまた下がり、株主総会を乗り切れぬというのである。
筆者の手もとに、東電が政府に示した記者発表の対処方針と応答要領の写しがある。6月13日付で表題は「『地下バウンダリ』プレスについて」。バウンダリ(boundary)は境界壁、つまり地下ダムだ。プレスは記者発表をさしている。
対処方針は5項目。要約すれば「馬淵補佐官ご指導の下、検討を進めているが、市場から債務超過と評価されたくないので詳細は内密に」だ。
応答要領の中でも愚答の極みは「なぜ早く着工せぬ」という質問に対するもので、ぬけぬけとこう書いている。
「地下水の流速は1日5センチメートルから10センチメートルなので、沿岸に達するまで1年以上の時間的猶予があると考えている」
記者発表は14日のはずだったが、東電の株主総会(28日)の後へ先送りされた。
福島原発の崩壊は続き、放射性物質による周辺の環境汚染が不気味に広がっている。株価の維持と汚染防止のどちらが大切か。その判断もつかない日本政財界の現状である。
政府当局者の一人がこう言った。「あの(太平洋)戦争でなぜ、指導部が的確、着実に作戦を遂行できなかったか。いまは分かる気がします」
誰も信じない、東電の「収束に向けた工程表」という大本営発表が続いている。
菅直人を東条英機になぞらえる向きがある。万事に細かく部下を怒鳴るからだ。東条はサイパン島陥落で敗戦濃厚となった1944年7月退陣。後継首相の小磯国昭が8カ月半。さらに鈴木貫太郎に代わり、原爆を二つ落とされ、天皇の聖断を仰いで戦争は終わった。
なぜ、早く停戦して戦禍の拡大を防げなかったか。無理筋の戦局打開案が飛び交い、常識が見失われ、国の意思決定が遅れたからだ。今と似ている。いま最も大事な課題は放射能汚染阻止だ。空論に惑わされず、核心へ集中するリーダーシップが求められている。(敬称略)(毎週月曜日掲載)
ソースは
http://mainichi.jp/select/seiji/fuchisou/news/20110620ddm002070081000c.html
東京電力は20日、福島第一原子力発電所の汚染水処理システムの放射線量が稼働直後に急上昇したのは、放射性物質を含む汚染水の処理前の濃度が想定外に高かったのが原因だったと発表した。
東電は「吸着剤の順番を変えたり流量を調整したりすれば放射線量は下がる」としており、20日夜も通水試験を行い、早ければ21日の運転再開を目指す。
東電は当初、吸着剤が予想より多くの放射性物質を吸着して放射線量が上昇したとみていたが、吸着剤を抜いて高濃度汚染水を流すだけでも浄化装置表面の放射線量が毎時11・55ミリ・シーベルトまで跳ね上がった。
東電の松本純一・原子力立地本部長代理は記者会見で「放射線量がここまで高いとは思わなかった」と話し、汚染水を浄化するゼオライトやシリカなどの吸着剤の順序を入れ替えるなどして線量が急上昇しないよう調整し、運転再開を急ぐ。
(2011年6月21日01時52分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110620-OYT1T01020.htm
「汚染水の処理前の濃度が想定外に高かったのが原因」
バカなんじゃないの、コイツら。
コイツらって、汚染水の放射線濃度を実際に計測しないで、想定で済ましてたのか?
それとも、計測はしたが、その計測値が当てにならなかったという事なのか?
まあ、どっちにしても、以前、4月11日頃、東電がいうところの、低濃度の汚染水とやらを海に放出したわけだが、
これも、東電が低濃度と想定しただけで、実際には、想定外に放射線濃度が高い汚染水だったという事だよ。
東電は、何を想定していたんだろう。
通常運転時の、2次冷却水が漏れたとでも想定していたのかなあ。
圧力容器も、格納容器も穴だらけなんだが、そこからは何も出ない。
冷却のために入れた水だけが漏れている。
そこには、放射性物質があるんだが、忘れていたのか。
「安全なんか最優先じゃない」
「やってることがむちゃくちゃ」
「東京電力はわかってんのか。俺らがどういう苦労をしてんのか」
内部被曝の検査を多くの作業員は受けていない。
検査を受けたのは作業員七千人の五分の一だけ。
現場は火力発電所と言われ、連れて来られたのが福島第一原発だったという
労働者は、高線量の現場で瓦礫撤去作業をさせられた。
しかも線量計も被曝記録手帳も持たされなかった。
不安を訴えてはじめて内部被曝の測定を受けた。
続く爆発、暑さ...原発作業員が現場を語る
http://www.news24.jp/articles/2011/06/13/07184452.html
「来るたび来るたび、『またひどくなった』という感じ。
たまに音がする、『ゴーン』と。爆発音みたいなものが聞こえる」
放射線量を管理しながらの過酷な作業が続く作業員の心理状態について、
「初めは怖かった。怖くて、雨の水たまりがあると、
(放射線が心配で)入れなかった。
今じゃ、バシャバシャバシャと(平気で入る)。みんなマヒしている。
くたびれている、みんな。会話も少ない。座って、壁に背中をつけている」
と話し、連日の緊迫状態に、感覚がマヒし始めていることを明かした。
汚染水の浄化作業の進行状況について、
「1Fは矛盾の塊。東京電力の現場の人間は、
工事を安全な方法に持っていくために色々なことを考えて指示する。
駄目なものは駄目、できるものはできるという形でやっているが、
全てが循環がうまくいっていない」
佐藤暁氏は三種類のメルトスルーを説明した上で、コンクリートを通過し地下水脈に接触するという
三つ目の最悪のメルトスルーの可能性を示唆している。
そう推測する根拠は、セメントと核燃料が反応して発生した水蒸気と共にプルトニウムが飛散して周囲で計測されているのではないかということだ。
そして、三つ目の最悪のメルトスルーである。
コンクリートを通過して地下水脈に接触していると仮定すれば、もはや水で冷却しても意味がないだけでなく、高濃度汚染水を大量に増やしているだけとなると述べている。
「最初の空焚きの時間が非常に長かったわけですから相当早い時間の内にどんどん進展していってコンクリートの損傷までいってしまう」
三種類のメルトスルー
・格納容器の内側で止まるケース
・格納容器を貫通しコンクリートで溜まるケース
・コンクリートを通過し地下水脈に接触するケース
「もし仮にそこまで進展しているんだとすれば、冷却方法としてはもはや水にこだわって冷却する必要はない意味のない冷却を10年続けて後から融けたものが完全に下まで行ってたとなると結局問題(汚染水浄化で出る放射性物質)だけ作ってしまったということになる」
ちなみにこのニュースは6月19日(日)18:00のニュースで放映された。
ANNの全国ネットの定時のニュースだと思う。
TVで放映されるだけでなく、
・TV ASAHIのネットのサイトと
・ANN NEWSのYouTubeのサイトにも全てではないが、
通常は、その多くがアップされる。
しかしこのニュースは、この二つのサイトにはアップされていない。
ネットで検索しても、他にも見つけることはできなかった。
東電、明らかにメルトスルーしたこと知ってただろ
社長が撤退を口にした時点でさ
そろそろ正しいことを言わないとダメだ
どれだけ隠蔽しても、いつかは真実がわかるよ
もはや隠蔽=犯罪だよ それも想定外なのか?
東京電力の考えで下記のようなものがあった。株価の方が大事らしいよ。
泣けてきますね(>_<)
人、国が合ってこその電力会社だと思うのですが。
風知草:株価より汚染防止だ=山田孝男
そろそろ原発以外の話題をとり上げたらどうかと心配してくださる向きもあるが、そうもいかない。福島原発震災は収束どころか、拡大の兆しが見える。この大事と無関係に政局を展望することはできない。
京大原子炉実験所の小出裕章助教(61)といえば、いま最も注目されている反原発の論客の一人だ。原発が専門だが、名利を求めず、原発に警鐘を鳴らし続けてきた不屈の研究者として脚光を浴びている。
その小出が16日、テレビ朝日の番組に登場し、こう発言して反響がひろがった。
「東京電力の発表を見る限り、福島原発の原子炉は、ドロドロに溶けた核燃料が、圧力鍋のような容器の底を破ってコンクリートの土台にめり込み、地下へ沈みつつある。一刻も早く周辺の土中深く壁をめぐらせて地下ダムを築き、放射性物質に汚染された地下水の海洋流出を食い止めねばならない」
さっそく政府高官に聞いてみると、いかにも地下ダムの建設を準備中だという。
ところが、さらに取材すると、東電の反対で計画が宙に浮いている実態がわかった。原発担当の馬淵澄夫首相補佐官は小出助教と同じ危機感を抱き、地下ダム建設の発表を求めたが、東電が抵抗している。
理由は資金だ。ダム建設に1000億円かかる。国が支払う保証はない。公表して東電の債務増と受け取られれば株価がまた下がり、株主総会を乗り切れぬというのである。
筆者の手もとに、東電が政府に示した記者発表の対処方針と応答要領の写しがある。6月13日付で表題は「『地下バウンダリ』プレスについて」。バウンダリ(boundary)は境界壁、つまり地下ダムだ。プレスは記者発表をさしている。
対処方針は5項目。要約すれば「馬淵補佐官ご指導の下、検討を進めているが、市場から債務超過と評価されたくないので詳細は内密に」だ。
応答要領の中でも愚答の極みは「なぜ早く着工せぬ」という質問に対するもので、ぬけぬけとこう書いている。
「地下水の流速は1日5センチメートルから10センチメートルなので、沿岸に達するまで1年以上の時間的猶予があると考えている」
記者発表は14日のはずだったが、東電の株主総会(28日)の後へ先送りされた。
福島原発の崩壊は続き、放射性物質による周辺の環境汚染が不気味に広がっている。株価の維持と汚染防止のどちらが大切か。その判断もつかない日本政財界の現状である。
政府当局者の一人がこう言った。「あの(太平洋)戦争でなぜ、指導部が的確、着実に作戦を遂行できなかったか。いまは分かる気がします」
誰も信じない、東電の「収束に向けた工程表」という大本営発表が続いている。
菅直人を東条英機になぞらえる向きがある。万事に細かく部下を怒鳴るからだ。東条はサイパン島陥落で敗戦濃厚となった1944年7月退陣。後継首相の小磯国昭が8カ月半。さらに鈴木貫太郎に代わり、原爆を二つ落とされ、天皇の聖断を仰いで戦争は終わった。
なぜ、早く停戦して戦禍の拡大を防げなかったか。無理筋の戦局打開案が飛び交い、常識が見失われ、国の意思決定が遅れたからだ。今と似ている。いま最も大事な課題は放射能汚染阻止だ。空論に惑わされず、核心へ集中するリーダーシップが求められている。(敬称略)(毎週月曜日掲載)
ソースは
http://mainichi.jp/select/seiji/fuchisou/news/20110620ddm002070081000c.html
【東日本大地震 原発速報の最新記事】
コメントを書く